医療目的でのタイ入境に関して

タイは、国内での新型コロナウイルス感染症新規患者ゼロ43日となっています。
しかし、非常事態宣言は、延長を繰り返しており、まだ非常事態宣言下となっています。

しかし7月1日から第5フェーズとなり、緩和された規制がいくつかあり、その中の一つが、外国人のタイヘの入境を許可するというものがあり、世界中から人気の高いタイが、今非常に注目を集めていると思います。

【外国人の入境を許可する】
と言っても、誰もが、以前のように、自由に気ままに訪れることができるものではなく、タイが許可した国の、入境を許可する目的に沿った対象者のみ。
この対象者に、《医療目的での渡航者》も含まれております。

【医療目的で渡航】
7月1日からの第5フェーズの規制緩和のニュースと共に、SNS上等で、様々な記事や投稿がありますが、内容は、決して詳細に触れておらず、渡航することを心待ちにしている方の中には、期待や希望に満ちる人も、決して少なくないかと思います。
しかし現実は、様々噂されたりしている内容には反するものというか、ニュースばかりで、肝心要のその機関は、まだ詳細を述べれない状態にあるのが現状です。

というのも、、、
実際に、全日空のバンコク支店を訪ねて、お話を伺いました。
まず、規制緩和がなされた7月1日。
しかしこの時点で、担当者から頂いた回答は、『現時点では、私共には、まだ何の詳細も伝わってきていないんです』
というものでした。
それから6日が経過し、この間また様々な投稿を目にしたので、《そろそろ詳細が出ている頃じゃないかな》と思い、今日再び訪ねました。
ところが、1日と情報は変わらない状況であるとのこと。
予定では、8月1日から東京とバンコクの往復を毎日4便飛ばすことになっているが、現状それは確定ではなく、今後のタイや日本の感染状態によって、減便され1便になる、または毎日就航するのではなく、1週間の内に何日だけとか、もしくは最悪の場合は、今のように運休になる、更には、日本から本帰国するタイ人がいなければ、チャーター便すら飛ばなくなる可能性等があり得ると。
ちなみに現在は、日本の羽田からバンコクのスワンナプーム空港にチャーター便が飛んでいますが、これはタイ政府が、本帰国するタイ人の方のために用意しているものであり、スケジュール便が飛行するようになるまでは、タイ政府から許可を得た入国対象の日本人が、このチャーター便に乗り合わせることができる、が、どの搭乗希望者をこのチャーター便に乗せるかは、全日空が決めるのではなく、全てタイ政府の指示に従うのみであるため、どんな目的の人が優先されるとか、そういうことは全くわかりかねるとのことです。
確かに、タイ民間航空局から、《タイへの飛行が許可されている者を乗せている航空機の離発着を許可する》となり、これが7月3日から施行となってはいますが、今後の各航空会社の体制やスケジュールも決定済みということではないようです。
またこのような通常の状態の時期ではないため、少なくとも全日空さんは、基本的な条件を緩和し、万が一の時には、キャンセル料の返金や、チケットによっては本来は有料での日程変更等、《お客様のご都合ではなく、弊社の都合や事情により、その便が飛ばないことになった場合には、できる限りの対応に努めます》とのことですが、利用する側も、いつも以上に、様々なことを事前に把握しておいた方が、後々のためであるかと思います。

【医療機関に関して】
7月1日から規制が緩和され、《医療目的での渡航を許可する》とされたのは事実です。
しかし現時点での詳細は、

7月1日から渡航が許可される医療目的での渡航者は、病気の治療や緊急を要する手術を受ける者だけであり、美容整形や性別適合手術を希望する方は、現時点では8月1日からとされ、続いて観光目的の渡航者は、9月1日からと、こう予定されています。
これも、あくまでも予定/目処です。
今後のタイや日本の感染状態によって、変更される可能性も十分あり得ます、早まる可能性があると同時に、更に先延ばしされる可能性も含むということ。

また、どこの医療機関ででも受けられるというものではありません。
まず、外国人患者の受け入れを希望する医療機関が政府に申し出をし、医療機関が、AHQ:Alternative Hospital Quarantine認定(検疫/隔離に適した病院であるという認定)を受ける必要があります。
では、性別適合手術を行う、弊社がエージェントを務めさせて頂いております各医療機関の現在の状況を、記します。

⭐︎ヤンヒー病院
7月1日、6日と訪ねて、お話を伺いました。
JCI認定を受けている、世界的にも有名な総合病院ですが、非常に残念なことに、ヤンヒー病院自体は、現時点では、外国人患者を受け入れるために、政府に、AHQ認定を受けるための申請をしないとのこと。
理由は、多々あります。
主だった理由は、
・患者がタイに渡航するために許可を得るまでのプロセス及び、到着後歩まなければならないプロセスがあまりにも厳しい。

・PCR検査結果で陰性の場合のみ手術可能であるが、1回目、2回目の検査で陰性でも、その後帰国するまでに受けてもらう検査で、ウイルスの潜伏期間を考えると、陽性反応が出る可能性も否めない。万が一陽性患者が出た場合は、その患者に関わった、医師、病棟の看護婦、手術室の看護婦、病院スタッフ、そしてその家族、その他関係者全員が、PCR検査を受けなければならないだけではなく、最低でも2週間の隔離生活は免れず、最悪の場合は、病院事態一時閉鎖しなければなく、病院にとっても非常にリスクがある。

・患者は到着後最低でも14日間は、自身が治療や手術を受ける医療機関で隔離生活を送らなければならず、この期間、万が一何かあった場合(例えば、患者の勝手な判断で、隔離期間中にも関わらずどこかへ行ってしまう等)、全て医療機関の責任となるという、重大な責任を負わなければならない。

・PCR検査は全額患者の自己負担。患者が到着から帰国まで受けるPCR検査は、たった1回のみではなく、最低でも3-4回、何らかの症状が伴う場合はそれ以上の回数となり、非常に費用が嵩む可能性が否めないため、患者の負担が大きい。どんな手術にも言えることですが、術後は発熱しがちです。通常時であれば、手術侵襲で免疫系の働きでの発熱ということで、そうそう大事にはなりませんが、新型コロナウイルス感染症が、世界中で終息/収束した状況ではない今、術後発熱の症状が伴った場合は、その都度医師の判断と指示により、PCR検査を受けなければならない可能性があるため。

等々、ヤンヒー病院で手術/治療を希望する患者の様々な負担と、ここで務める多くの医師や看護婦、スタッフのこと、病院自体のことを踏まえての決断とのことです。

⭐︎PAI(Preecha Aesthetics Institutes)
7月1日、7日と訪ねて、お話を伺いました。
美容整形や性別適合手術を担うクリニックで、全身麻酔が必要な手術は、JCI認定を受けているパヤタイ2病院という総合病院で行われ、患者はそこに入院します。
パヤタイ2病院自体は、政府に、AHQ申請をし認可を受けています。
しかし7月7日、PAIに話を聞きに伺った時点では、これから様々な会議が行われ、外国人患者を受け入れるとなった場合の詳細が決まるとのこと。
外国人患者を受け入れる医療機関は、政府の規定で、患者の空港への送迎時も車を出さなければならない(医療目的で渡航の方の送迎は、現時点ではその患者を受け入れる医療機関の車両のみとなっているため)ため、その送迎はPAIが行うのか、それともやはりパヤタイ2病院の車両でなければならないのか、また、PAIへ性別適合手術を申し込んだ場合は、ラマ9世病院でタイ人精神科医のカウンセリングを受けますが、今政府が医療目的での渡航者に許可している行動範囲は、空港と治療/手術を受ける医療機関の移動のみとしているため、この段階をどうするか、そして、PCR検査で陰性結果の患者のみが手術/治療を受けられるとは言え、病院としては、普段はない重装備を完備しなければならないため、手術料金を見直すか否か等々。
お待たせしますが、詳細が決定次第お伝えしますので、今しばらくお日にちを下さいとのことです。

⭐︎ガモン病院
個人病院の、美容整形専門の、JCI認定を受けた病院です。
また、今回、政府からAHQ認定も受け、外国人患者の受け入れ体制も、どこよりもいち早く整えた病院です。
7月1日にアテンド会社を集めて、患者受け入れのための説明がありました(僕は既に予定があったため参加は遠慮させて頂き、夕方に病院スタッフさんから、内容のお知らせを頂きました)。
ガモン病院は、病院とは別棟ですが、宿泊施設があり、患者はそこに滞在してもらうことができ、病院の車両も完備しているので、空港病院間の送迎も問題なく担えるとのこと。
ただ、PCR検査に関しては、採取した検体の検査は、サミティベート病院の協力を得て行うとのことです。
また通常は強制されることはないのですが、手術予約希望者には、手術代金の30-50%分を前払いして頂きたいとのことです。

上記を見て頂いての通り、現時点で、外国人患者の受け入れが決まっているのはガモン病院のみで、また、政府から医療目的での渡航者に課されている条件は提示され、渡航後帰国までのプロセスもあります。
現時点で、政府が、医療目的での渡航者に提示する条件は、
1:
入国許可証/ビザの取得
2:
出発72時間以内に受けたPCR検査陰性証明書
3:
Fit to fly(飛行可能健康証明書)
4:
100000米ドル以上の、新型コロナウイルス感染症をもカバーする医療保険加入済みを証明するもの
5:
万が一何かあった場合、医療手当を受けた場合、その費用を賄える金銭があるという証明書(銀行の残高証明等)

などとなっていますが、先に記載させて頂きました通り、美容整形や性別適合手術を受ける患者の渡航は、8月1日からの予定という政府からの発表があったので、今後の状況によっては、様々な事項が変更される可能性があります。

【タイの今後】
3月26日に、非常事態宣言が発令されてから、タイ国内の感染状態を見て、徐々に徐々に、規制が緩和されています。
この規制緩和されるまでの期間ですが、平均すると約28日間。
何か緩和されたら、28日間様子見という期間になり、この期間の状態で、次の規制緩和が検討される流れの傾向にあります。
ですから、次の規制が緩和される目処が立つまでは、今しばらく時間を要します。

タイ政府保健省や、各医療機関から、新たな告知等ありましたら、改めてお知らせをさせて頂きます。

《渡航ができるようになった》
《飛行を許可される飛行機が増える》
確かに事実ですが、現状は、こういったニュースに、中身はまだまだ追いついていませんので、どうか焦らず、時期を見定めて頂ければ幸いです。
また、少なくとも、弊社に信頼を寄せて頂き、利用をご検討して頂いている方には大変申し訳ありませんが、少なくとも弊社/僕としては、《政府が渡航を許可した》とは言え、決して、適した時期とは思えないため、次の規制緩和内容次第によっては、しばらくは、新たなご予約の承りは、控えさせて頂く可能性があること、大変恐縮ですが、予めご了承下さい。

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