退院日-膣式子宮卵巣摘出後-

今月6日にヤンヒー病院で、ブンチャイ先生による膣式子宮卵巣摘出手術を受けた弊社のお客様。
手術前診察時には、どう言ったことが起こり得るか等、多々念頭におかなければならない事項を告げられましたが、幸い、手術中に手術方法を切り替えざるを得ない事態等にはならず、予定通り、膣式による方法で無事に手術を終えて、また、滞りなく3泊4日の入院生活を終えて、今日予定通り退院しました。

膣式による手術は、NOTES(自然開口部越経管腔的内視鏡手術)で、低侵襲の患者への負担が極力少ない手術と言われております。
このような理由の他、腹部に手術痕を負わずに済むということで、性別適合手術の跡を残したくないと強く思う当事者は、開腹手術より高額であっても、この膣式を選択されるケースも、決して少なくないかと思います。
その他この手術方法を選択する理由を挙げるとするならば、《術後の痛みが軽い》という経験談やアドバイスもあるでしょう。
その通り、《手術したのかと思うくらい、全然痛くなかった》という人もいるでしょう。
嘘ではないと思います。
しかし同様に、膣式での術後でも、それなりに強い《痛み》が伴う方、《とても痛い》と感じる方もおり、また、痛くないという人がいる中、では痛い人は何らかの問題や異常があるのかということではないということも、今後この方法での手術をご検討されている方は覚えて置いて頂ければ、より冷静に、術後を過ごせるのではないかと思います。
勿論、《どう言った症状に気をつけなければならないか》《どう言った具合の時に、放置していてはいけないか》等も、しっかり知った上でです。

何を調べるのも、まずは、手元にある自身の端末を使って、インターネットから様々な情報を得るのが、当然な時代の今。
例えば、体調不良でも、病院に行く時間を割くことができず、今抱えている自分の症状をネットで検索して、それのみを頼ってしまっている方もいるのではないでしょうか。
インターネットが全然普及していなかった、それこそアナログと言われる時代(比較しても無意味かもしれませんが)は、誰もが手軽に気軽に自分で情報収集する術がなかったので、何かあれば、【専門の人】や【専門の機関】に直接問い合わせ、もしくは診察を受けなければならなかったので、今のようにネット上にのさばる無知な無責任な情報に振り回されることは、まずなかったでしょう。
いや、直接問い合わせようが、間違った対応をされた事実もあるかもしれませんが、しかし、無駄に話が大きく広がることはなく、当事者同士での解決が、今よりはより確かだったのではと思います。(このアナログなんちゃらかんちゃに関しては、僕の先入観でしかないと済まされるかもしれませんが)。

何を見て、何を疑うか、何を頼りにするか、何を真実とするか、何事実なのか、それはその情報を目にした人の自由であります。しかしそういう自由がある反面、その情報を利用してどうなったかは、誰の責任でもありません。
そしてその情報の提供者いわゆるサイトの管理人も、何をもって書くか、その情報をネット上にばら撒くか自由同様。
今書きながら思いましたが、こんな状態のネットの中から、自身が本当に求める答えを探すのって、探すための手段は常に手中にあって、四六時中好きな都合の良い時に使えても、得た情報をどう利用するかどうかって、本当によくよく検討しなければならないようにも感じます。

老若男女問わず、大人子供関係なく、誰でもと言っていいくらい、誰もが自由に使えるインターネット。
しかし今は、以前の情報を覆すような内容も多いように見えます。
例えば、ダイエットや、パーソナルトレーニング等に関しての情報が、わかりやすい例かと思いますが。。。

この仕事をしていると、【どの方法がおすすめですか?】と、あらゆる手術について質問を受けることがあります。
同様に、【どこの病院がお勧めですか?】など。
しかし少なくとも弊社では、【お勧め】と言ったことを前提で、お話出来る内容は、正直に言って一つもありません。
手術を受けようと思っている方が、これからご自身が受けようとしている手術が、一体どう言った手術なのか、またその術後はどう言った様子なのか等の説明や、医師の見解と医師がそういう見解に至った理由の事実をお話させて頂くことが、精一杯であります。
ましてや、【お勧め出来る医療機関】と聞かれても、答えられることは、弊社がエージェントを務めさせて頂いている医療機関が、僕自身が《信頼を置ける》ということで、務めさせて頂いており、これが【お勧め】という言葉に通じるかといえば、それは全く別の話になるんだということを、ご理解頂ければ幸いです。
医療機関により、例えばお客様の手術前に何をしなければならないか、どこへ行かなければならないのか等、同じことはありません。
医療機関によっては、手術に必要な検査も、タイ人精神科医とのカウンセリングも、別々の病院に足を運ばなければならないことも事実あります。
なのに何故、僕が1箇所の医療機関に留まらず、複数の医療機関のエージェントを務めるのか。
僕に対して、良い印象を持っていなければ、その方の脳裏に描かれる僕は、《保険でしょ?1箇所じゃやっていけないから》等々では?
しかし事実はそうではなく、手術を受ける方々が、より納得して手術に挑んでほしい、こう願うからです。
それぞれの医療機関には、そこで受けるメリット/デメリット、いずれもあります。
正直に言って、メリットしかない医療機関など、はっきり言ってありません。
だからこそ、僕自身も信頼を置ける医療機関でなければ、手術のサポートのご依頼を下さった方の手術の依頼をすることは、非常に心許ないというのが本音です。
だから僕は、我がの都合や利益で、【お勧め】という内容での話やアドバイスはしません。
今まで、手術のサポートのご依頼を下さった方々を傍で見させて頂いてきて、見てきたのは、ただただお客様のみではありません。予後が思わしくなかった場合は、サポートの依頼を下さった方の側に立ち、様々なことに目を向けてきました。
その結果、普通では見えないことがたくさん見えてきました。
医療機関に疑問を持ち、たまには抗議をし、だからこそ、自分は嫌われやすいと納得している部分もありますが。(あなたが嫌われるのはそれだけじゃないでしょ?と思っている方は好きにして下さい)

話が、だいぶ逸れてしまい、申し訳ありません。
膣式での子宮卵巣摘出手術後の痛みについてですが、今回この手術を受けられたお客様は、《痛みは軽い》等々評判は良さげな膣式での術後の痛みについて、【本当に本当に、酷い生理痛そのものです。僕自身生理があった時分は、かなり重い生理痛に悩まされていましたが、まさにそれを思い出します】と、こう感想を教えて下さいました。

また、以前はありませんでしたが、ヤンヒー病院での膣式子宮卵巣摘出手術後は、膣内にガーゼが詰め込まれるようになっており、このガーゼは手術日翌日の回診時に、執刀医ブンチャイ先生が、摘出して下さいます。
このような処置は、他の子宮卵巣摘出手術後の場合はありません。
何故膣式の場合のみ、このようにガーゼを膣内に詰め込まれるかというと、子宮卵巣を摘出した後縫合されている膣上部からの出血をより抑えるための処置で、即ち、例え、身体上に目に見える傷を負っていなくても、痛みが幸い酷くなくても、この術後は絶対に無茶をしてはいけないということに、繋がることであるとも思います。

時代と共に、手術方法もどんどんとはいかなくても、また進歩を遂げていくでしょう。
でも忘れてはいけないことは、技術や機械、器具の進歩と、この人間の身体の進歩や耐久性は、決して比例しないということではないでしょうか。

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