膣式子宮卵巣摘出手術前診察付添

11月4日。
今日はヤンヒー病院で、膣式子宮卵巣摘出手術を受けるお客様の、手術前診察等の付添通訳を、務めさせて頂きました。

この手術を執刀して下さるのは、ヤンヒー病院産婦人科医のブンチャイ先生です。
どこの病院で手術を受けるのかという選択は、手術を受ける方が、最終的には決断されることになりますが、ヤンヒー病院で手術を受けるメリットを一つ挙げさせて頂くとしたら、手術を執刀して下さる医師の先生が、手術前診察から手術は勿論、術後入院中の回診、そして術後診察まで、一貫して診て下さるという点かと思います。(極稀ですが、例えば執刀医が休日の日に術後診察日となってしまった際は、代わりの医師が診て下さるケースもあります。)
《手術なんて、無事に終えられればそれでいい》
こう、あまり深いところまで求めない方には、あまり理解して頂くことは難しいと思いますが、様々なケースを見させて頂いてきて、診て下さる医師と手術をして下さる医師が一貫しているかどうかという点は、少なくとも自分の中では、非常に大切なことと思います。

ヤンヒー病院のブンチャイ先生は、全ての子宮卵巣摘出手術方法を執刀される医師です。
その他、アムナート先生という産婦人科医がいらっしゃいますが、この先生は開腹による方法のみ担当されますので、今回のお客様の場合は、膣式を希望ということで、ブンチャイ先生にお願いをさせて頂きました。

手術前診察では、膣式子宮卵巣摘出手術のメリット及びデメリットまで、ブンチャイ先生から詳しく説明を受けました。
膣式での子宮卵巣摘出手術のメリットは、今更僕が説明する迄もないかもしれませんが、腹部に一切手術痕がないという点。
そのため、傷があることで、他人に《疑われる》という不安を抱えずに済む、こういうメリットが挙げられます。
しかし反面、決して容易な手術ではなく、どんな患者にも適している手術方法では決してありません。
膣式とは、この名称から想像がつくように、全ての作業を、膣から施します。
そのため、患者の身体の特徴によっては、不向きなケースもあるのが事実です。
幸い今日のお客様の場合は、手術前診察の内診で、膣式が向いていないと判断されることはありませんでしたが、下記のように、お話を受けました。

1:長身で膣が非常に深い方、肥満体型で脂肪が多くその影響で膣が狭い方、体型は通常でも、膣に伸縮性がなく、手術時膣を広げることが非常に困難な方、このような方の場合は、医師の判断で、他の手術方法を勧められる可能性があります。

2:1で述べたように、出来る限り手術前に状態を把握しておくため、手術前診察時には、膣内の状態を医師が指で確認をする内診が行われますが、それでも万が一、手術中何か問題が生じた時は、医師の判断で手術方法を変えざるを得ない可能性が事実あるということ。またこの場合は、手術が希望の方法で終えられなかったからと言って、手術代金等の返金は一切なされないということ。

3:膣式での術後、将来陰茎形成を受ける場合は、マイクロサージャーリーで血管を接合するために、必ず下腹部を切開されることになる。

4:術後の痛みも基本的には軽く、更に、腹部に手術痕は全くないため、ダメージをあまり感じないかもしれませんが、腹部内が受けているダメージは、他の手術方法と全く変わりないということをしっかり念頭に置いて、術後絶対に、無茶や無理はしてはいけないということ。

その他お客様から、ついでにということで、ホルモンについても、ブンチャイ先生からお話を聞きました。
エナルモンデポー 、テスティノン等何週間に1回投与するものと、1回投与すれば基本的には3カ月間打たなくてもいいネビド。
この違いはなんなのかという質問でした。
ネットで検索すると、色々な情報が出てきます。
だいたいが、ネビドを良しとする内容の情報らしいのですが、今日頂いた答えは、《違いは主に持続性があるかどうかという点》ということでした。
ネビドの方が、男性化しやすい、要するに髭が生えやすい等々の効果があるということは、ないようです。

一概には言えませんが、自分が望むものを誰かが持っていると、《その人の手段が正しい》と思いがちなものでもあります。
しかし、少なくとも、こう言ったホルモン等に関しては、その限りではないということ。
たまたまネビド派のその方が、ご自身が望む外観を持っていただけで、それが必ずしもネビドだったからとは限りません。
逆にご自身が、何週間に1回投与しなければならないホルモン剤だから、外観の変化が得られにくいということでもありません。
特に髭に関しては、遺伝だったり、その方の体質だったりということが影響しやすいとのこと。
要するに、ホルモン剤では、どうにもなかなかできない点であるということ。

ホルモンに関しては、よく手術において、《人それぞれ、術後の状態/回復の早さは違います》と言われる以上に、非常にデリケートな、一概にこうだのあぁだのと言えることではありません。
よって、耳障りの良い情報に振り回され、間違ったホルモン剤の使い方をくれぐれもなさらないようにしてほしい、こう切に願います。

お客様の手術のための手術前診察ではありましたが、今日はまたおかげ様で、更に勉強になるカウンセリングの付添をさせて頂いたと、こう思います。

追伸:
僕は、情報の一つとして、ホルモンのことや手術のことを、ブログで発信させて頂いています。
先にも申し上げました通り、《一概》に言えることは、何一つありません。
ネット検索で、情報を得ることは、情報収集の手段として使うことは否定しませんが、それのみを安易に鵜呑みにして、専門医の話を聞くこともなく、あれやこれやと試してしまうことはしないようにして下さい。
例えば、風邪で病院に行った時を思いだしてみて下さい。
《この薬を飲んで様子を見て下さい。もし改善されなければ、また診せに来て下さい。その時はまた処方を考えましょう。》
などということを言われた経験等あるかと思います。
ホルモン剤に関することだって、決して例外ではないと思います。
しばらく続けているのに、大した変化が得られず悩んでいるのであれば、まずは、ホルモンでお世話になっている医師に相談することが先決ではないでしょうか。
より効果を得たいからと、もし注射も錠剤も両方摂取しているという方がいるのならば、今すぐ、そんな無謀なことはやめて下さいね。

関連記事

  1. I君手術終えました

  2. Y君手術終えました

  3. 看護婦さん達の有り難い対応

  4. N君手術から一夜明けて

  5. ヒロさん術後23日目-ビザの手続き-

  6. K君術後4日目

カテゴリー

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。