I君2回目術後診察

先月12日にヤンヒー病院で、前腕部皮弁陰茎形成手術を終え、術後思わしくない症状があり、入院が長引き、それに伴い滞在中のI君の、第2回目の術後診察の、付添通訳をさせて頂きました。

スキット先生の診察時間は、基本的に朝早い時間帯なので、2人で、朝7時に宿泊施設を出てヤンヒー病院へ。
病院界隈で朝食を買い、診察を待ちました。

術後37日目に当たる、今日の診察結果は、最も問題視されていた、陰茎付け根右上の瘻孔部分は、より回復を遂げており、また、日々の排尿時の睾丸中央部分からの尿漏れの量も減っており、良好な状態であるとのこと。
尿漏れは、まだしばらく続くことは否めないけど、感染症の恐れもほぼなくなったし、帰国しても大丈夫と、太鼓判を頂けました。

スキット先生も、I君の順調な経過を、大変喜んで下さり、誰にとっても、とても嬉しい診察時間でした。

一緒に写真を撮るために、診察台から起き上がろうとするI君の上半身を支え、更に、陰茎が隠れるように、布で覆って下さったスキット先生。

大変厳しく、話をさせて頂くだけでも、畏れ多いスキット先生ですが、今日は思い切って、一つお願いを。。。
《先生。。。
SNOWで、一緒に写真を撮ってもいいですか?》

【。。。普通に撮るのがいいだろう】
と言いながらも、どれにしますかと尋ねると、しっかり変顔を選んで下さったスキット先生。
大変恐縮です。。。

確かに、今回の術後も色々思わしくない症状はありました。
術後間も無くは、陰茎の腫れがかなりあった影響で、陰茎表面に、血流が十分ではない症状が出たり、排尿カテーテルが抜けた後は、陰茎付け根右上と睾丸部分から、まるでスクリンプラーのような重篤な尿漏れが生じ、それを修正するための再手術を受けて、そこから再び寝たきりの入院生活が始まり、その再手術後も、陰茎付け根右上のダメージが大きかった部分は、日に日に瘻孔の大きさを増していき、小指の頭ほどの大きさにまでなり、常に、独特な臭いを伴う浸出液や血が滲み出てくる日々で、修正手術を終えた後も、重篤な感染症を起こして、陰茎の芯棒のシリコン棒を抜かざるを得ない日が来るんじゃないか、そだけではなく、酷い感染症だった場合は、それが広範囲に広がり、瘻孔がアチコチにできるんじゃないか等々、常に、不安を抱えざるを得ない時間が続きました。

しかし、今こうして、回復を遂げつつあり、不安要素が一つ、そしてまた一つと解消されていけているのは、約20年のこの手術の経験と実績をお持ちのスキット先生の、迅速且つ適切な診断とアドバイスのおかげと、スキット先生の意思を継ぐ、確かな知識を持ったベテラン看護婦さん達による入院中の看護のおかげ、そしてもう一つは、術後どうなるか全く保証がない、何が起きても不思議ではないこんな手術を受けるに当たり、I君が一途に、スキット先生に確かな信頼を起き続けた、医師と看護婦と患者が、それこそ一丸になった結果ではないかと、一番近くで見守らせて頂いた者として、そう強く感じます。

陰茎形成手術までを視野に入れる方は、世界的に見ても、決してそう多くはないかと思います。
受ける患者がそう多くなくても、術後起こり得るリスクや症状は、個々に違うと言っても過言ではないため、より、これという確かな情報を得ることも、非常に難しい手術であるとも思います。

どんな理由で、何が目的で、何が希望で、どんな欲望で、こう言った手術を視野に入れるか、その内容に、正しいも間違いもありません。
しかし、こういう大逸れた手術を視野に入れるに当たり、絶対に忘れてはいけないこと、絶対に思い上がってはいけないことは、《自分は大丈夫》と、根拠のない自信に駆られないことかと思います。
誰しもが、手術を終えてみなければ、どうなるかなど言えないような手術です。
しかし手術前から、既に、《自分は。。。》という自分を特別視する何かが胸の内あると、何か思わしくない症状を負わざるを得なくなった時に、《こんなはずじゃなかった。。。》と、ただただ遣る瀬無い気持ちでしかなくなり、色んな意味で、非常に残念な結果をもたらすことに繋がり兼ねません。

そしてこの手術後は、◯ヶ月経過したら、もう大丈夫と言えることは、まずないと思って下さい。
一時は、幸い傷の治り等が良くても、何かをキッカケに、思わしくない症状を抱える例もあります。
壊死から復活できたとしても、帰国後しばらくして、再び、壊死の前兆を予感させる症状を、ぶり返すこともあります。
どれくらい経過したら、△△してもいい、◻︎◻︎してもいい等々、基本的な期間は勿論ありますが、それができるようになったからと言って、その後問題は起こらないということを、保証しているものではありません。
問題が起きては、その部位が治り、その後また別の問題が生じる可能性もある、こんな手術です。
だからこそ、とても大切なことは、日本からタイへ手術を受けに来る方にとって、手術をして下さるタイの医師は、手術をしてくれて、その後一定期間診察をしてくれる医者という感覚でしかないかと思いますが、そうではなく、性別適合手術をしてくれる自身の主治医と思って、信頼を置ける医師に、辿り着いて頂ければ本望です。

I君は、防水シートを使うことを条件に、今日からシャワーを浴びれるようになりました。
入院中は、看護婦さんが毎日清拭をしてくれ、退院後は、弊社の宿泊施設に来てくれる看護婦のリンさんとダオさんが、清拭をしてくれていましたが、シャワーを浴びれることは、また格別な爽快感があります。
I君が最後にシャワーを浴びたのは、前腕部皮弁陰茎形成手術日の前日の夜、手術に備えて剃毛を受けた後が最後ですから、それから数えると、38日ぶりのシャワーとなった今日。

《一人で行けます!》
と、散髪に行ったはいいものの、結果、短くされ過ぎて、軍に入隊する新兵みたいだと、少々不機嫌でしたが、ダオさんの補助で久しぶりにシャワーを浴びれることができ、気分も晴れたI君でした。

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