I君手術日前日

今まで身体になかった部位を形成するという大手術:前腕部皮弁陰茎形成手術を、いよいよ明日に控えたI君。

昨日から入院を開始して、今日は、執刀医スキット先生の手術前診察を受けました。
10:15頃、スキット先生が病室に、診察に来て下さいました。

約7ヶ月ぶりの再会となったI君へのスキット先生の一声は、《2kg太ってきたね》でした。
スキット先生は特に、患者の体型等も重視します。
特に、特殊な陰茎形成ともなれば、太っていることが、様々はことを引き起こす要因になりかねないからです。
ヤンヒー病院での前腕部皮弁陰茎形成手術を受けるに当たり、BMIは25%以下。
I君の場合は、約26%でしたが、スキット先生から許容範囲という判断を頂き、手術は予定通りの運びとなりました。
I君は、今回の手術に向けて、何の努力もしなかったのではありません。
大好きな炭水化物も控えて、日々の生活にエクササイズも組み込んできましたが、持病のバセドウ病院治療のために服用している薬の作用の影響もあり、減量は決して容易ではなかったようです。

診察時、スキット先生には、I君が日々食事等も気をつけて、運動もしてきた旨も、伝えました。
それを聞いた看護婦さんが、《筋力アップした?》と、I君の脚をポンポン触って、和む場面もありました。

I君の右前腕部へのマーキングが終わり、スキット先生が、何か質問はないかと問いました。
そこで、I君のように、カテーテルを通して尿道を形成している段階で、頻繁に炎症等起こしやすい患者は、陰茎形成手術後においても、同様の症状がみられやすいのかと。
これに対しスキット先生は、陰茎になった後は、今までのような症状を繰り返す可能性は低くなると。
その理由の一つは、前腕部に尿道形成後挿入するカテーテルの太さより細めのカテーテルになり、尿道への負担が少なくなるからとのこと。
前腕部尿道形成後は、陰茎形成に備えて、ある程度の太さがある尿道を確保しておかなければならないため、この時点では、細めのカテーテルは不適切。
ただI君の場合は、炎症が落ち着いては再発を繰り返したので、スキット先生のアドバイスで、最も太い24frのカテーテルからサイズダウンして、22frに替えて、今に至ります。

スキット先生の診察を終えた後は、昼食を済ませた後15:00から腸内洗浄を受けました。
腸内洗浄を受ける時に着る病院着が、一新されてました。
腸内洗浄に、気合いを入れるI君。

去年の膣閉鎖尿道延長手術時にも、同様に受けていたので、容量は把握できていた様です。

約40分に渡り、腸内洗浄を受けて、病室に戻って夕飯を食べたり、手術の話をしたり。

《やっとここまで来た!って感じです》
今でこそ、幸い右前腕部のカテーテルを通して尿道を形成している部分の炎症も落ち着き、陰茎形成が可能な状態にまで開腹していますが、去年3月の左前腕部への尿道形成手術から、ここまでの道のりは、決して楽なものではありませんでした。
この手術を受けたところで、本物の男性器の外観や機能と匹敵するものなどほぼありません。
強いて言うなら、股間にイチモツがぶら下がっている状態と、その先端から尿が出ること。
それなのに、何故そんな手術に、こんなに時間とお金をかけるのかと、当事者/非当事者関わらず、疑問を抱く方もいて当然と思います。
こんな方の中には、《そんな手術に何百万もかけるなら、俺は◯◯◯を買う!》と言う方もいるようですが、それはそれでいいと思います。
ただ一つ言わせてもらえるなら、こう言う特殊な手術を受ける方は、全てを投げ捨てて、この手術を選択するのでは決してないということ。
やりたいことも、挑みたいことも、欲しい物もあるけど、今自分に必要なのはコレだと、優先順位をつけて、もしくは、何が自分に必要なのか否かと消去法を用いています。

一つの事柄について、どういった価値観を持つか、どう言った考えを持つか、どういう感情を抱くか等々自由です。
しかしどんな事柄にも、それに関わる人の気持ちがあります。
全く知り得ない、自身が未経験な事柄において、自分の価値観のみで判断することは、人として非常に淋しいものではないかと、少なくとも僕はこう感じます。

I君は、明日の手術に向けて、剃毛を終えて、ベッドにはエアマットを敷いてもらい、手術準備は滞りなく終えました。

いよいよ明日は、I君の念願の、信頼を置くスキット先生による前腕部皮弁陰茎形成手術日です。

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