男性器の形成手術に関して:1

今日は少し真面目に、手術に関することを書きたいと思います。

決して多くはありませんが、事実それなりに受けている相談ですので、男性器の形成手術まで視野に入れていらっしゃる方の参考になれれば幸いです。

男性器の形成まで視野に入れる方は、大きく分けると以下の二つの方法から、選択することになります。
・ミニペニス 形成
・皮弁法による陰茎形成
ミニペニス形成とは、皮弁法のように、身体に大きな傷跡を残すことなく、陰核を最大限に活かした男性器の形成手術です。
皮弁法による陰茎形成は、身体の一部を皮弁して男性器を形成しますが、皮弁された部位には一生残る、大きめの傷跡が残ります。
男性器を形成するという意味では同じですが、これらの手術は、全く内容の異なる手術となります。
日本国内では、ミニペニス 形成手術を、《尿道延長手術》と捉える考え方が強いようですが、タイでは決してそうではなく、形成されたミニペニスに満足できないからと言って、引き続き、希望の皮弁法による陰茎形成を受けられるケースばかりではなく、皮弁法による陰茎形成を受けることができいケースもあります。

ミニペニスを受けた医療機関と同じ医療機関を使っての場合は、よほど何かしらの理由/原因がない限り可能でしょう。
しかし、何らかの不満や不安を、ミニペニス形成手術時に、その医療機関もしくは医師に抱いてしまった場合は、皮弁法による陰茎形成を視野に入れることになった時、同じ医療機関での手術は望みたくないとなります。
こうなった場合、ミニペニス形成を請け負った医療機関ではないところが、更なる皮弁法による陰茎形成を受け入れてくれる保証は、全くありません。

☆ミニペニス形成から皮弁法による陰茎形成が容易ではない理由
この二つの方法の違いは、目に見える《外観》の違いのみではありません。
最も重要視しなければならない違いは、それぞれの尿道の太さの違いです。
引き続き、い皮弁法による陰茎形成が可能なミニペニスの尿道の太さは、最低でも、17fr以上の内視鏡が挿入できる太さ(ヤンヒー病院でミニペニス から陰茎形成が可能とされる基準の一つ)が、確保されていなければなりません。
ミニペニスから皮弁法による陰茎形成が可能か否かを確認するため、17frの太さの内視鏡を尿道口から挿入していき、尿道内部、そして、ミニペニス形成時に施されている女性器の尿道口と、ミニペニス形成際に延長された尿道の接続部分に問題がないか等も確認されます。
もし、この17frの内視鏡の挿入が困難なほど、ミニペニスの尿道が細い場合は、その時点で、皮弁法による陰茎形成手術は不可能と判断されます。
理由は、細い尿道に、太い尿道を接続すると、排尿時にその部位に大きな負担がかかってしまい、縫合している接続部分に大きなダメージを与えてしまう可能性や、縫合することで、よりその接続部分を狭めてしまう可能性があり、狭窄を起こしてしまい、排尿できなくなってしまう大事態に陥ってしまう可能性を、通常の手術以上に高めてしまうからです。
またもし、17frの内視鏡を挿入できる尿道の太さがあったとしても、尿道内に異常があったり、尿道接続部分が、いわゆるケロイド状になっている場合、ミニペニス 形成時に既に、尿道を形成するに当たり必要な膣壁を使ってしまっているため、皮弁法による陰茎形成手術はできないと判断されます。
何故尿道形成に使う部位に拘るのか。
膣壁や小陰唇内側は、毛が生えない部位。しかしその他の部位の皮膚は、多からず少なからず毛根が存在するため、こう言った部位の皮膚を用いて尿道を形成した場合、尿道内に毛が生えてしまうリスクを、否めないからです。
また、新たに尿道を作り直すという手段もあるかもしれませんが、例えば、口腔内の組織を利用したとしても、その部位を用いて新たに形成した尿道が、血流の関係等で壊死を起こす可能性が否めず、このような事態になった場合は、それこそ陰茎形成どころではない、非常に危険な状態に陥り兼ねない、要するに、日常欠かせない排尿を司る器官自体を、台無しにしてしまう危険があるため、こう言った内容の手術はしないという、賢明な判断です。

☆脂肪を使っての陰嚢形成も困難
ミニペニス形成と同時に、又は別にでも、陰嚢インプラントの挿入手術も受けている方の場合、様々な理由から、インプラントを摘出して、脂肪での陰嚢形成をと望む方がいますが、結果から言うと、不可能です。
理由は、陰嚢インプラントは大陰唇内側に挿れられましが、この時に、大陰唇内側にある脂肪は削ぎ落とされています。
陰茎形成手術と同時に、脂肪を利用して陰嚢が形成されるのは、脂肪が多い部位の脂肪を吸引して、それを大陰唇部分に注入するのではありません。
大陰唇を剥がし、内側にある脂肪を、陰嚢状になるように形成し、脂肪を用いた陰嚢形成がなされます。
そのため、既に陰嚢インプラントの挿入を受けている場合は、脂肪での陰嚢形成は不可能となります。
また、他所から脂肪を取り、陰嚢インプラントを抜いた部位に脂肪を注入したとしても、流れ、球状への形成は困難を伴うため、基本的には、既に入っている陰嚢インプラントを洗浄し再利用することになる、もしくはインプラントを摘出し、陰嚢がない状態になります。

☆それぞれの手術の特徴を押さえる
上記に述べた理由から、正直に申し上げますと、《皮弁法による陰茎形成は不可能》と判断されるケースの方が多いです。
いずれの手術においても言えることですが、特にこう言った形成手術に関しては、全て、自身の身体の、形成されるその部位にあった部分が使われるため、プラモデルのように、無くなったから、壊れたからと言って、容易に代用が効くものではありません。
手術で負わざるを得ない手術痕の大きさや、どれだけその傷が目立つか、感覚が損なわれるのではなどなど、手術を選択するに当たり、様々悩むことはありますが、それぞれの手術がどんな手術なのかという詳細、そしてその術後は、自分の身体はどうなっているのかということも把握しておくことが、後悔しない手術にするために、非常に重要なことかと思います。

有難いことに、タイの医師の先生方からご教唆頂く機会が多く、そのおかげで、色々お話を聞かせて頂いております。
ミニペニス から皮弁法の陰茎形成を受けたいと検討するのは、何も日本人に限ったことではなく、タイ人の患者でもいると。
その理由の殆どが、《小さな過ぎる》、《ペニスに見えない》という外観的なものから。
形成されるミニペニス のサイズは、現状の陰核(クリトリス)のサイズに比例すると言っても、過言ではありません。
正直に言うと、アジア人の場合は欧米人と違い、ホルモン注射の効果での陰核の成長は、基本的にはそう期待できません(中には異例の方もいるでしょうが。。。)。
小さい陰核を、ミニペニス 形成に向けて、様々な方法でサイズアップさせようと試みる方も多いかと思いますが、ご自身の身体のことをよくよく知り、現状をしっかり受け止められた上で、手術に臨む決意をして頂ければと思います。

極端な表現かも知れませんが、何せ、生きていく上で絶対に欠かせない排泄を司る大切な器官にメスを入れる内容になりますので、ご自身の身体のことを、絶対に過信することがないように、慎重になって頂ければ幸いです。

追伸:
皮弁法による陰茎形成でなくても、今あるミニペニス を長くできればいい、と言ったような修正を考える方もいらっしゃいますが、これはこれで、決して容易な修正内容ではありません。
ミニペニス の長さを出したとしても、それに伴い、胴体が長くなった分の尿道はどうするのか、尿道を長く再建した場合のリスクは?もしくはこう言ったことが容易にできるのか?そして、より引っ張られることにより、血管や神経に支障はないのか?そもそも、形成するに当たり、小陰唇の皮膚等巻きつけたミニペニス を引き伸ばせるのか?伸ばせたとしてもどれくらい?。。。等々、リスクが非常に多い内容だと、ご理解頂ければ幸いです。

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