Qさん最後の術後診察 -ブリン先生への告白 –

今日は、今月3日に、膣閉鎖とミニペニス形成手術を受けたQさんの、最後の第5回目に当たる術後診察の付添通訳で、PAIに行って来ました。

診察室に通され、看護婦さんによる診察のための下準備を終えて間もなく、ブリン先生がいらっしゃいました。

11日に第4回目の術後診察から、たった3日しか経過していませんが、この3日間で、Qさんの酷かったミニペニスの腫れは一気に落ち着き、ミニペニス表皮には皺が見えるほどです。
傷の治りの遅い部分も、再生された新しい皮膚が張ってきたりと、回復の兆しを見せているとのこと。
一通り診察を終えた後、今後Qさんが検討している陰嚢インプラント挿入手術について、再確認をさせて頂き、また帰国後これから、例えば体調不良や病気を患ったり、事故等に遭った場合、日本の医師は排尿カテーテルを通すことに支障はないか、また注意する点はないかということも確認をさせて頂いたところ、尿道は角々しい部位もないし、極端に湾曲している部位もないので、カテーテルを挿入するに当たり支障はないとのことでした。
続いてブリン先生から、尿の出具合について訊かれました。
これに対し、尿は出るけど、尿道口から出る量は一定ではないと申告したQさん。
このQさんの答えを受けて、念のために、帰る前に排尿テストをすることになりました。

診察を終えるタイミングで、Qさんが既に催しているということなので、早速トイレへ。
同室すると緊張感が増すかもしれないということで、ブリン先生が配慮して下さり、僕が、ブリン先生から指示を受けて、排尿を動画に収めさせて頂き、自室で待機されているブリン先生に持って行きました。
動画に映る排尿具合は。。。
出始めは尿道口から一本のみ。
ところがそれは間もなく、3本に分かれました。
【あぁ。。。
尿漏れを起こしている】
と、ボソッと呟くブリン先生。
そこで再度診察室で、そこから漏れているのか確認して、尿漏れの事実があるなら、今後について説明をして頂けないかとお願いすると、快く引き受けて下さり、再度Qさんの診察をして下さいました。

再度診察室にてよく見ると、ミニペニス付け根真下に、小さな小さな瘻孔が認められました。
そしてブリン先生から、尿漏れの事実が伝えられて、併せて、今後についてお話を頂きました。
【瘻孔が生じている部分は、術後から傷の回復が遅い部分。
傷が完治していない状態で、この部分に手を加えることは、より治りを遅くする、又は悪化させてしまう可能性があるから、今滞在中に手当をすることは賢明ではない。
ただ瘻孔は、傷が回復していくに従い、自然に塞がる可能性もあるから、しばらくゆっくり様子を見てほしい。
もし傷が完治しても、瘻孔が塞がり切らなかった場合は、これから6ヶ月以上間を空けて、陰嚢インプラントを挿入する時に、同時に縫合することが可能だから、塞がらなかった場合は、しばらく排尿時不便かもしれないけど、辛抱して。】
と、詳細が話されました。
術後7日目にカテーテルが抜けて排尿テストをした時には見られなかったのですが、この数日間で、傷の回復が遅い部分に、徐々に瘻孔が生じたようです。
これは、排尿カテーテルを術後1週間で抜いたことが、瘻孔が生じる結果となったと結びつく原因とは言い難い事実があります。
また排尿カテーテルを長期間挿入していようが、尿漏れが生じる事実もあり、または術後から傷の治りが頗る良くない場合は既に瘻孔の原因となる症状を伴うケースもあり、また、長期間挿入して置くことで、瘻孔が塞がる理由になるものではありませんので、誤解されないようにお願い致します。

これに対しQさんは、
【わかりました。
こんなん言ったら楽観的思われるかもしれませんが、自分が傷の回復が遅めなことも充分把握してきたし、尿漏れは確かにしているかもしれないけど、そう重要な問題と思っていません。
立ちションしたいという願いも勿論ありますが、正直男子便器の周りって、飛び散った尿でベタベタだったりするのでそれが嫌で、日頃から個室愛用してるんです。
だからこうして無事にミニペニスが出来て、排尿ができることが有り難い。
狭窄して尿が出ないという症状にならなかっただけでも、恩の字です!】
と。

このQさんの言葉を受けたブリン先生。
【不安要素がない状態で帰国させることが出来ずに、申し訳ない】
と。。。

こんな先生なんです、ブリン先生は。。。
《あなたの身体が回復が遅い》などといったことを、決して言い訳にしない先生。

空かさずQさんが、言葉を返しました。
【いやいや!
先生やめて下さい!
僕は、PAIのブリン先生に、こうして手術をして頂いたことを、何一つ後悔していませんし、ベストな選択だったと思ってるんです。
尿漏れが生じたことだって、辛いとか悲しいとか、全然思ってません。

感謝の気持ちでいっぱいです!

また次回、陰嚢インプラント挿入手術も、宜しくお願い致します!】
と。。。
こんなQさんの感謝の告白を目の当たりにし、ブリン先生も非常に嬉しかったようで、目を細められて、笑顔で頷いて下さいました。

再診察を終えて着替えて、診察を出る時、Qさんが僕に呟きました。
【やっぱり、ブリン先生に決めて正解だったと、今日改めて思います。
こんな先生、なかなかいないですよ…】
と。

最後に、通院の度にお世話に当たってくれた看護婦さん達スタッフさん達にも別れを告げて、更にまた来るとも告げたQさん。
尿漏れという症状を抱えてはいますが、その他体調も含めて、それ以上の問題はないQさん。
今月3日の手術から3泊の入院を経て、退院後今日まで5回の診察を受けて、今回の病院通いは、今日で滞りなく終えました。

そして夜は。。。
尿漏れ以外、痛み等もなく、歩くこと座ることも何ら支障がなくなり、体調も良好なので、以前からリクエストをされていた酒の店へご案内させて頂きました。
久しぶりの美味しい日本料理を堪能するQさん。
こんなQさんが頼んだ一品の中に、オクラ納豆が。。。

《ん。。。?
Qさん納豆あまり好きじゃないって言ってなかったっけ?》
こう尋ねる僕に、
【納豆とオクラのネバネバで、瘻孔塞いだろうかなと思って(^◇^;)笑っ】
と、明るく冗談を返してくれたQさん。

Qさんは帰国まであと5日。
休み休み様子を見ながら、しっかり療養も続けながら、少しバンコクを楽しんで帰国の途に着く予定でいます。

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