顔面移植の女性死亡から思うこと

今月初めに目にしたニュース。
”世界初の顔移植を受けた仏女性が死亡、手術から11年”
詳細は、リンク記事を見て頂ければわかりますが、2005年に、初の顔面移植を受けたフランスの女性が、今年4月に亡くなったという内容です。

まずは、自分の考えを書き綴る前に、この女性のご冥福をお祈り致します。

このニュースを見て、去年一時期話題になった、男性器移植のニュースが、頭に浮かびました。
”世界初の男性器移植に成功 3ヶ月で全機能回復する驚異の結果”

フランスの女性が、顔面移植から11年後に亡くなった原因は、強い拒絶反応を治療するために、免疫抑制剤の投与を受け続けたことが原因で、癌が進行したためとのこと。
この女性は、飼い犬に激しく顔を噛まれ、噛まれた部位を酷く損傷したため、脳死の女性からの顔面移植を受けたのです。
自身の体のものじゃないものに、拒否反応を示すのは、当然のことですが、これを抑えるために、いかに強い抑制剤を受けたのか。
移植された顔は、しっかり機能するくらいまでだったと言いますが、薬の影響で、癌を数回発症するなど、とても辛い術後だったのではないかと察します。

世界初の男性器の移植を受けた男性も、同じ道を辿ることになるのか。
また今年5月には、アメリカでも、初の男性器移植手術が成功したという記事もあります。
そして、戦場に出向き、男性器を失った多くの兵士にも、希望が見えたとも。。。
更には、陰茎形成を考える、希望しているFTM当事者にも、ある意味、とんでもない希望をもたらしたニュースでもあるでしょう。
自分の体を切り刻まなくても、本物の男性器移植が、叶うかもしれないと。

ただ、何を持って、成功したと言えるのか。
手術自体が、滞りなく終えれば成功なのか
手術も滞りなく終えて、術後の経過がある程度良ければ、成功なのか
手術も無事に終えて、術後の経過も良く、その人が人生に幕を降ろすまで、問題がなければ成功なのか

フランスの亡くなった女性から学ぶことは、手術自体を無事に終えれば万々歳ではないということ。
手術によっては、手術を受けても、一生治療を必要とする内容もあり、また、それが原因で引き起こる病気もある。
手術とは、種を選ばず、それだけ、リスクを伴うものだということ。
私たちの性別適合手術も、例外ではありません。
手術前の、ホルモン投与の時点から、既に、体に何らかの異変が起こるかもしれないということを、重々承知しておく必要があります。
ましてや、本来体になければならない臓器を、病気でもないのに摘出したり、生きる上で欠かせない排尿を司る部分に手を加えて、性器を変えたり。。。
術後将来的に見て、様々なリスクを負うかもしれない体になる可能性が否めない。
こんなことも、知らないまま、無知のまま、まるで、パン食い競争の、目の前にぶら下げられたパンにかぶり付くように、安易な容易いことを書いた情報に、振り回されていませんか?

最近、とても言いたいことがあるんです。

正直、考えますよ、自分の立場や、自分の職業のことを。

でも
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その診断書一つで、一人の人間の人生が、180度変わるかもしれないんですよ。

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