10月1日-忘れない日-

10月1日。
新たな月の始まりの日であり、また月曜日で、新たな週の始まりでもある日。
何気ない平日の1日に過ぎない日ではありますが、僕にとっては、一生忘れられない日となりました。
僕の大好きな大好きなお婆ちゃんが、98歳の天命を全うして、18:45に、自宅で、お父さんお母さん二人に見守られながら、穏やかに息を引き取りました。

日中、お母さんからLINEが届きました。
《息が浅くて、主治医が、ここ2、3日が峠になるだろうって言ってる》
と。
ただ丁度、ヤンヒー病院で取り込み中だったので、すぐに電話は出来ず、夕方実家へ電話をしました。
丁度少し前に、妹とお婆ちゃんのひ孫に当たる、僕の甥っ子からも、電話があったというお母さん。
お母さんが、受話器をお婆ちゃんの耳元へ置いてくれました。
幼い子供みたいに、声を張り上げて呼びました。
《お婆ちゃん!。。。お婆ちゃん!。。。聞こえるが!?。。。お婆ちゃん、アツコだよ!》
しかし返事はおろか、お婆ちゃんからは何も聞こえません。
まもなくお母さんが電話に出て、返事はないけど、ちゃんと聞こえてるはずだからと、慰められました。

一旦電話を切りしばらくすると、妹から電話が。
《お婆ちゃんが。。。死んじゃった》
と、泣きじゃくりながらも電話をくれた妹。

その後再び実家へ電話を。
お母さん曰く、妹と甥っ子そして僕3人の声を聞き終えてまもなく、息を引き取ったと。

電話しなかったら、もうちょっと待っててくれたのかな、お婆ちゃん…
いや、電話関係なく、お爺ちゃんが急にあの世から迎えに来て、お爺ちゃんのあの短気な性格だから、急かされて行かなきゃいけなかったのかな…

最後に会ったのは去年8月。
実家での最後の日、家族写真を撮りました。
《また、来年も一緒に撮るべし!》という僕に、笑顔で、うんうんと頷いてくれたお婆ちゃん。

僕は、幼い頃から、もしお婆ちゃんが死んじゃったら…と考えるだけで、途轍もなく悲しくなり、一人で泣くくらい、お婆ちゃんが大好きで大好きで仕方ありませんでした。
中学を卒業して実家を離れてから、年に数えるしか帰省できない環境で、尚且つ、こういう勝手気儘な人生を歩み出したことがキッカケで、家族と疎遠になった数年間もあり、15歳から今までの27年間で、お婆ちゃんと過ごせた時間はどれだけあったかと思うと、本当に数えるくらいしかありません。

お婆ちゃんが、僕のこの生き方を知っていたのか、気づいていたのか、定かではありませんが、2年前帰省して夕飯を食べていた時に、急に、
《アツコ、オマエの生き方は、何も悪いことじゃない。胸を張って生きなさい!どこにいてもいいから、しっかり努めなさい!》
こう言い出したお婆ちゃん。
孫は女の子だったのに、容姿はまるで男の子と化した僕を目の当たりにし、とても理解に苦しんだこともあったかと察すると、僕は本当に何一つ、お婆ちゃん孝行は出来ませんでした。

お婆ちゃん。
僕は一生忘れません。
幼い時、お父さんにこっ酷く叱られるたびに、《反省しろ!》と、押入れにぶち込まれた僕を、真っ暗なジメジメした押入れから、日の当たる場所へ出しに来てくれたこと。
悪さをして、ゲンコツで僕を叩くお父さんに、《もう十分だべ!》と、助けてくれたこと、食事の時、僕が好きな物は、自分の皿から《食べせ!》と、自分は食べずに僕に分けてくれたこと、剣道の大会では、普段はおしとやかなのに、大声をあげて声援を送ってくれて、僕を優勝に何度も導いてくれたこと、負けた時は、《次頑張って勝てばいいんだ!》と、負けても健闘を讃えてくれたこと、中学生の時に、刈り上げの超短髪にした時、刈り上げた部分がみっともないからと、少しでも早く髪が伸びるように、自分の育毛剤を僕に何本も渡してきたこと、忘れもしないその育毛剤の名前は“髪の素”…実家を離れた後は、たまに帰省する僕のために、毎回毎回美味い寿司を頼んでくれたこと、実家から離れ暮らす僕に、電話の度に、いつも優しい温かい言葉をかけてくれたこと、そして明らかに僕が悪いのに、それでもいつでもどんな時でも味方でいてくれ、守りながら諭してくれたお婆ちゃん。

お婆ちゃん、あなたが僕にしてくれたこと、僕はここには書ききれません。
全部、何十年も前のことも全部、まるで昨日のように憶えています。
でもお婆ちゃん、もうあなたはいない。

お婆ちゃん、あなたの危篤の知らせを受けてから今まで、涙が止まりません。
幼い頃、泣き虫だった僕に、《泣ぐな、何も泣がなくていい!》、こう言って、いつも腰に巻いていた前掛で、僕の涙を拭ってくれたお婆ちゃん。
もう、拭ってくれないのですね。。。

息がある内に、最期にもう一度、
《お婆ちゃん、大切に大切に育ててくれて、本当にありがとう。
僕は、お婆ちゃんの孫として生まれれたこと、本当に感謝します。》
しっかり伝えたかったです、お婆ちゃん。
でもそれもできないくらい、お婆ちゃんから遠く離れた場所にいる僕を、許して下さい。

もうお婆ちゃんの魂は、あの世に召されてしまったけど、魂が抜けても、お婆ちゃんはお婆ちゃんだから、魂が抜けたお婆ちゃんに会いに、ほんの僅かな時間だけど、会いに帰省しますね。

だから、今しばらく待ってて、お婆ちゃん…

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