タイ人のお客様最終診察

僕がPAIでのQさんの術後診察の付添通訳を務めている間、モッドとナットはヤンヒー病院へ。
今日は、先月中旬に、スキット先生執刀で、逆T字型切開による乳腺摘出手術を受けた、弊社にサポートの依頼を下さった初めてのタイ人のお客様テープさんの、最後の診察日でした。
(画像は、ご本人の許可を頂いております。)

テープさんは先月の術後から今日まで、合計4回の術後診察を受けてきました。
特に異常があった訳ではないのですが、身体にこれだけ大きな傷を負うのは初めてで、傷が治る経過で見られる様々な症状が心配で、こまめな診察をご希望されたので、それに応えさせて頂き、スキット先生のスケジュールをマメに確認しながら、診察の度に、モッドやナットが同行させて頂き、今日滞りなく最終診察を終えました。

タイ人のお客様は、テープさんが初めてですが、テープさんの術後の経過を見させて頂き感じたことは、異国の地日本から来ているから、乳腺摘出手術のみの場合は、たった10日前後で帰国するため、術後滞在中たった1回の術後診察しか受けずに、当たり前のように帰国するけど、本来は、こうして何度か術後診察を繰り返すものであり、従って術後、如何に身体を労らなければいけないのかということ。
《たった10日間足らずの滞在で充分》ということでは、決してないということ。
ですから、遥々日本からこう言った手術を受けに来る皆さんには、その辺を誤解されないように、帰国後も術後の身体をご自愛下さいますよう、くれぐれもお願い致します。

タイでの手術なのに、何で、タイ人がサポートを必要とするの?
篤司はきっと、日本人の客が少ないから、タイ人にも手を出し始めた!?
様々な憶測が飛び交うかもしれませんが、またそれを咎めることはできませんが、目的はしっかりあります。
それは、僕は、この手術を受けることがキッカケで、タイという国を知りました。
そして、所詮擬きにしかすぎないかもしれませんが、自分の身体に足りないと思っていた、男性器に類似した《陰茎》を得ることができました。
その後も今まで、こうして何のトラブルに巻き込まれることなく何年も無事に過ごしていられるのは、少なくとも、親身になってくれたり、親切に接してくれたタイ人の方々のおかげでもあり、それを何らかの形で、少しずつでも返していきたく、自分ができることと言えばこれしかない、こう思い立ち、モッドと、ナット、タイ人スタッフの協力の元、タイ人の方々のサポートも開始しました。
タイ人の方ですから、日本人をはじめ諸外国から来られる方々と違い、正直、通訳は必要ないも同然。
ですから、日本人の方々のサポート内容とは全然異なり、お客様が、術後入院中泊り込みでの付添サポートを希望された時等特別なリクエストがあった時のみ、それに応じた費用を頂くという内容にさせて頂いています。

テープさんから頂いた感想は、《今まで手術の話は聞く機会はあったけど、ここまで詳細を教えてくれるところは初めて。手術自体のことだけじゃなくて、病院の違いやリスクとか、術後気をつけること、そして不安なことは直ぐに先生に確認してくれたり、安心して手術を受けれて、術後も過ごせた。》と、こう感無量の言葉を頂くことができました。

タイ人の方々の問合せ等には、モッドとナットが対応させて頂いておりますが、二人とも、手術の詳しい内容等は、担当医に確認したり、僕を介して説明をしています。
そのおかげもあり、日々初心を重んじて、手術について復習することもできており、恩返しどころか、更に感謝するべきことが増えてしまった、そんな気さえします。

また、日々色々なタイ人の方の相談を聞いて感じることは、タイという国自体は、世界的にも有名な性別適合手術大国ですが、手術を受けたいと検討する当事者への浸透具合は、決して比例するような知識の多さではありません。
また、日本で放送されているテレビ番組だけ見ると、《タイはLGBTに寛容》と見えるようですが、現実は違います。
テープさんも、パートナーさんの親御さんとの壁に、頭を悩ます一人です。
初めて相手の親御さんに挨拶をする時、パートナーさんの親は、テープさんの顔を見るなり、挨拶一つ返さず、席を立ち、無言でその場を立ち去ったと。。。
こういう現実がありますので、どうかタイの当事者に対して、安易な視線を向けることは、くれぐれもしないようにして頂ければ幸いです。

PAIでのQさんの術後診察を終えて宿泊施設に戻ると、既にモッドもナットも戻っていました。
スキット先生の診察開始時間は早いため、早朝から支度をしてサポートに当たったにも関わらず、術後の経過に満足してくれたテープさんの笑顔のおかげか、二人とも、いつも以上に、活き活きして見えました。

テープさんは、手術を含めて約1ヶ月間の故郷タイを満喫して、今日、仕事先のオーストラリアに戻るとのことです。

เพิ่มเพื่อน

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 性同一性障害(FtM・FtX)へ
にほんブログ村