Mさん陰茎形成から26日の苦しさと解放

排尿カテーテルが抜き取られる朝の回診に備えて、昨夜は、Mさんの病室に泊まりました。

朝9:45。
スキット先生が、回診にいらっしゃいました。
再々手術後の様子に異常はないということで、予定通り排尿カテーテルが、抜かれました。

カテーテルが抜き取られた後は、スキット先生の指示に従い、正午過ぎに、トイレでの排尿を試みました。
寝たきりの毎日にも関わらず、酷い目眩も起こさずに、トイレに辿り着けたものの、思うように、排尿ができません。

久しぶりにベッドから降りたため、長時間立った状態は、Mさんにとって、非常に過酷な状態であるため、15分経過しても、尿が出そうにないため、一度ベッドに戻りました。

続いて13:30。
再度、トイレへ行って、排尿を試みるようにと、看護婦さんから指示を受けて、再挑戦。
久しぶりに歩くという行動で、強張っているMさんの身体を解してリラックスを促すために、シャワールームで、お湯を脚に当てながらの排尿を試みました。
30分が経過しましたが、やはり出る気配がなく、長時間立ち尽くしていることで、気分が悪くなって来たMさん。
このままでは危険なので、看護婦さんにも支えてもらいながら、ベッドへ戻り、寝た状態での排尿を試みましたが、全く状況は変わりませんでした。

そこで、看護婦さんが、スキット先生に連絡を入れてくれました。
15:10頃。
スキット先生が病室に来て下さいました。
【尿道内に、排尿を妨げるような物はないから、出ないはずはない。
催したら、恐がらないで、出してしまって。
膀胱が、こんなに張ってるから、尿は十分溜まっている。
排尿できるように頑張れるのは、あなただけで、僕らは、強制することはできないから…
心配ないから、リラックスして出して!】
と、ただ見解を述べられたのではなく、Mさんを励まして下さいました。

もし排尿できなかったら、再び全身麻酔で、内視鏡を通しながら、排尿カテーテルを挿入して、更に1週間前後、入院することになると。
ただスキット先生曰く、再び挿入手術をすることで、回復しつつある尿道に、再びダメージを与えかねないから、正直、手術はいい案ではないと。
だから、そうならないように、リラックスして排尿してとのことでした。

Mさん自身も、もう入院は懲り懲りだと。。。

スキット先生の激励を受けた後、しばらく休憩して、再びトイレで、排尿を試みるMさん。
少しでも、身体がリラックスできるように、便器に排尿することを定めず、壁に寄りかかった状態で、尿意を催したら、そのままの状態で排尿することにしました。

Mさんが、余計な気を使わないように、僕も看護婦さんも、トイレの外で待機。。。

しばらくすると
【でっちゃん!!】
と叫ぶMさんの声。

でっちゃん。。。?
何のことやろ。。。と思いながら、今はそれどころではないので、扉を開けてトイレに入ると、壁に寄りかかって、足元を尿で濡らしているMさんがいました。

【出来たんだね!】

と声をかける僕に、とてもホッとしたように、【。。。出た。
あー、気持ちよかったぁ】
と、安堵の顔を見せてくれたMさん。

看護婦さんが、シャワーで、尿で汚れたMさんの脚を流してくれて、僕は、Mさんの濡れた脚を拭き、再びベッドに戻しました。

排尿ができただけではなく、以前のように、尿漏れの気配もなかったMさん。

【オシッコ出来るって、有難いことだなぁ。。。】

と、日常さりげなくしてきた当たり前の行為とも言える排尿を、とても有難いと、こうつくづく感じるというMさん。

僕も、本当に、やっと一安心できました。
尿意があるのに、思うように出ないもどかしさ、辛さ、苦しさ、ハンパじゃありません。
僕も、経験があるだけに、他人事とは思えないMさんの苦しさ。

Mさんが、やっと、こんな苦しさから解放されて、本当に嬉しいです。

さて今晩は。。。
カツ丼をリクエストしてきたMさんのために、ちょっと外出して来ます!

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